例外

2002年1月20日

海に飛べる魚がいるように
 
街にだって
 
飛べる女のこが

いたっていいじゃないですか
 
たとえ
 
それが私だとしても
 
 
鳥に飛べない鳥がいるように
 
人間にだって
 
泣かない女のこがいたって
 
なんの不思議がありましょう
 
それが
 
私でないなら
 

 
 
なみだだけ
 
 ひとりぼっちで
  
  ひかっている
   
   そのくちびるで
    
    そっとふくんで
 
 
 

 


 
 
 

 
 
 

    

はやるこころ

2002年1月19日

あれが
 
はじまりと
 
いえる恋が
 
 
あるのでしょうか
 
 
 
あなたは 
 
 
いえますか
 
 
 
 
 
 
かのひとの
 
 てをふりきりて
 
  どあのまえ
 
   のっくのっくのっく
 
    おねがいいれて 
 
 
 
     彼の人の
      手を振り切りて
       ドアの前
        ノックノックノック
         お願いいれて
 
 
 
 
 
 
 

time after time

2002年1月18日


アロマキャンドルの
 
焔のゆらぎ
 
Sarahの
 
声が流れる
 
手の中の
 
グラス 
 
ぬくもりの
 
琥珀 
 
和らぐ心 
 

 
 
 
ゆらめきの 
 
 かおりをむねに
  
  のみほせば
   
   ほのくらきへやに
    
    ほほえむこころ 
 
 
 
     ゆらめきの
      香りを胸に
       飲み干せば
        ほの暗き部屋に
         微笑む心
 
 
 
 

  
 
 ☆麗歌さん、春一さん、リンクありがとう
  枠がいっぱいで、相互できません

  「麗歌」、きれいなHNですね。
   どんな詩が増えていくのか楽しみです
 
   春一さん・・・嫉妬ですか・・・・
   由良にも、その気持ちはありますが、
   今は、想う人がいる。それだけで、充分みたいです・・・
      
 

長い夜

2002年1月17日
 
 
取り逃がす
 
眠気がするりと
 
身をかわす
 
 
こんな夜は
 
溜息の
 
練習でもしましょうか
 
 
 
 
きゅんとなる 
 こころのいみを
  とわないで
   ながめるけいたい
    ひかれひびけよ 
 
 
     きゅんとなる
      心の意味を
       問わないで
        眺める携帯
         光れ響けよ
 
 
 
 
 オレ達の乗ったロケットが、吸い寄せられるように星に着陸したとき、
燃料はほとんどなかった。

 彼女とは1ヶ月ほど前に出会った。
オレは彼女のかわいらしいわがままや、舌足らずの甘い声、涙で潤んだ熱っぽい瞳、そして豊満な体に似合ったおっとりした態度を愛した。
 
かくて、新婚旅行コースのロケットに乗り込んだわけだが、どうやらコースから外れてしまったらしい。
こんなちっぽけな岩だらけの星が、ハネムーンの目的地であるはずがない。
あいつだ! あの手配係。
彼女が値切ったものだから、気を悪くして、こんないい加減なロケットを回したんだ。
こうなったのも、元はといえば、彼女のせいである。
しかし、あの時、オレは経済観念があると、早くも彼女の長所を発見した気になっていたんだから、いまさら文句を言っても仕方がない。
 
 オレ達はわずかに残っていた水を持って外へ出た。
呼吸するのには差し支えなかったが、何しろ四方八方岩だらけ。
右へいこうか。左へいこうか。ああ・・・・
突然、彼女が泣き出した。
心細いのはオレだって同じなんだ。
こういう時こそ、励ましあい、手を取り合って進んでいくのが夫婦じゃないか。
オレがそんなに信頼できないなら勝手にしろ、と捨て台詞を残して歩き出すと、さすがに心細いのか、しゃくりあげながらついてきた。
つぶらな瞳にあふれる涙も、こう際限がないと、いい加減うんざりしてくる。

 しばらくノロノロと進んでいくと、岩山にぶつかった。たいして高くないし、登ってみれば何か見つかるだろう。
とにかく一休みしてから登ることにしよう。
オレたちは水筒を横に座り込んだ。
 
「私のどがカラカラ。泣き過ぎたせいかしら」
 
「ああ、おまえ・・・・」
時すでに遅く、わずかな水は彼女の胃に収まった後だった。
これで何もなくなった。急いで家を人を探さねばならない。
岩山を登り始めたが、いっこうにはかどらない。
オレの愛したヒップを押し上げるたびに、オレの体は悲鳴を上げた。
 
「どこかにお水ないかしら。ねぇ。あなたぁ〜」

よしてくれ。こんなときに甘ったるい声もあったもんじゃない。どうせ出すなら、その勝手なお上品な胃から、水を出してもらいたいものだ。
 
それは誰もいない小さな家だった。
水も食物もあったが、けして満足する量ではなかった。ともかく落ち着いた。
妻が机の上のメッセージ・カードを見つけた。
旅行会社からのものだった。

 「お疲れさまでした。
  お食事はいかがでしたでしょうか。
  さて、今度の手続きは当社におまかせください。
  お帰りになりましたら、ダイヤル4971をお回しください。
  お帰りのロケットは裏庭でございます。
  ご連絡をお待ちしております     」

4971・・・・よ・く・な・いか・・・
それにしても、コースは間違っていなかったらしいな。どちらにしても、こんなところに長居は無用。
 
 新居に戻ったオレ達を待っていたのは旅行会社からのメールだった。

 「誠に申し訳ないことですが、当社の手違いで、
  離婚コースのロケットをまわしてしまいました。
  お詫びに、当社負担で、超デラックス・ハネムーンにご招待いたします。
  ご用意ができましたら、ダイヤル117をお回しください。              」
 
 オレはさそっく受話器を取り上げた。
 
 
 

ささやかなしあわせ

2002年1月15日


起き抜けに
 
珈琲をいれる
 
今日は
 
美味しく入れられますように
 
おまじない 
 
珈琲の豆が

ゆっくり膨らんで 
 
香りが部屋中に満ちる
 
そっと口に
 
ふくむ

美味しい
 
今日一日
 
いいことがありそう 
 
 
 
 
あいぼしの
 さわやかなめざめ
  いのりつつ
   もかかきりまんで
    なやむうれしさ
 
 
 
     相星の
      爽やかな目覚め
       祈りつつ
        モカかキリマンで
         悩む嬉しさ
 
 
 
 


誰かと
 
笑ってる
 
きみがいる
 
うん
 
微笑んでいられる
 
 
誰かが
 
きみの
 
ブル−な心
 
抱いている
 
 
いや 
 
 
 
それは
 
 
 
 
いやです
 
 
 
 
 
 
 
くらやみの
 ふるえるせなか
  いとおしく
   そっとだきしめ
    あさをむかえる
 
 
     暗闇の
      震える背中
       愛おしく
        そっと抱きしめ
         朝を迎える
 
 
 

 
 
 
☆下弦さん
 リンクありがとうございます
 ただいま、リンク枠いっぱいで、
 相互できませんm(_ _)mゴメン

 リンクを張ってくださっていて、長らく更新していない方は
 整理させていただきました
 また、戻られる日を楽しみにしております



幼馴染へ

2002年1月13日

君はいう

この世は忍土の世界

心の上に刃が乗っていると
 
ただ
 
幸せだけの人は
 
いやしないと
 

心の断片
 
記憶の残照
 
無数の歌を
 
連ねる私は
 
その刃を
 
大道芸人のように
 
笑って
 
飲み込んでみせる
 

幼馴染の君よ
 
いつからか
 
そうやって
 
嵐を乗り越えるように
 
なりました 
 

 
 
 
 
 
きみのゆめ
 えがおできいた
  あのよるは
   かなたかなたに
    そしてよみがえる 
 
 
     君の夢
      笑顔で聞いた
       あの夜は
        彼方 かなたへ
         そして 蘇る


 
 
 
 

 

クリスマスのイルミネーションが消え

松飾も取り払われ

街が本来の姿に戻る

なのに

戸惑う木枯らし

 
 
 
つなぎあう         
 
 てのぬくもり
 
  まちをゆく
 
   こがらししばし
 
    あきれてえがお
 
 
     繋ぎ合う
      手の温もり
       街を行く
        木枯ししばし
         呆れて笑顔
 
 
 
きらきらと
 
 ひかるひとみが
 
  かたるとき
 
   もゆるおもいを
 
    そっとてわたす
 
 
     きらきらと
      光る瞳が
       語るとき
        燃ゆる想いを
         そっと手渡す
 
 
 
みつめあい
 
 からみしこどう
 
  たかなりて
 
   あおぎみるきみに
 
    おぼれゆくよる
 
 
     見つめあい
      絡みし鼓動
       高鳴りて
        仰ぎ見る君に
         溺れ行く夜
 
 
 
ひたひたと
 
 よせくるなみに

  みをゆだね
 
   たまゆらのおと
 
    しじまにもれる
 
 
     ひたひたと
      寄せ来る波に
       身を委ね
        玉響の音
         静寂に漏れる
 
 
 
さよなかに
 
 ひびきわたる
 
  はつねかな
 
   たゆとうなかに
 
    こがらしきえゆく
 
 
     小夜中に
      響き渡る
       初音かな
        たゆとう中に
         木枯し消えゆく
 
 
 
はつづきの
 
 こよみにしるす
 
  ひめごとは
 
   ほほそまりて
 
    そっとうたによむ
 
 
     初月の
      暦に記す
       秘め事は
        頬染まりて
         そっと歌に詠む
 
 
 
 
        
 

青春賛歌

2002年1月3日


ひたひたと

迫る足音

背に受けて

きみは

自分の影に向かいて

ただ

走る
 
 
 
 
 
 
はつはるの
 
 かぜにむかいし
 
  たすきには
 
   おのれのいじを
 
    ともにかけん
 
 
     初春の
 
      風に向かいし
 
       襷には
 
        己の意地を
 
         共に駈けん

          友に賭けん
 
 
 
 
 
ノーサイド
 
  はつはるのかぜ
 
   さわやかに
 
    ジャージのよごれ
 
     きみのかがやき
 
 
      ノーサイド
 
       初春の風
 
        爽やかに
 
         ジャージの汚れ
 
          君の輝き
 
 
 
 
かけぬける
 
 イレブンのあせ
 
  かがやいて
 
   つなぐゆめのさき
 
    わーるどかっぷ
 
 
     駆け抜ける
 
      イレブンの汗
 
       輝いて
 
        繋ぐ夢の先
 
         ワールド・カップ
 
 
 
 
 
 

由良

艶の歌
 詠む君想い
  熱くなり
   髪をほどきて
    のばす指先

☆&★

指先を
 酔いの微熱に
  誘いて
   髪かきあげて
    触れる首筋

由良
 
 髪ときて
  桃に染まれり
   雪明り
    溶け行く先に
     帯ながるる
 

☆&★

裾はだけ
 撫でるに溶けて
  音漏れて
   桃に染まれり
    雪の柔肌
 

由良

紅に
 燃ゆる想いに
  身を任せ
   熱き吐息に
    我を忘るる
 

☆&★

燃ゆる肌
 身躯淫らに
  息乱れ
   寄せ来る波に
    恍惚の果て
 

由良

 溢れ出る
  蜜の匂いに
   酔いしれて
    影合わさり
     暮れる年の瀬
 

☆&★

止め処なく
 溢れる蜜の
  香しさ
   重ねし肢体
    つなぐ新年

由良

まどろみに
 この身預けし
  君の腕
   唇開きて
    恥かしき吐息

☆&★

微睡みの
 囁き漏らす
  腕の中
   髪撫でる指
    久遠のぬくもり
 
 
 
 
 
 
 
明けましておめでとうございます
 
 
いつもの由良の歌と趣が違って驚かれましたか(微笑)

古の恋人たちは、皆さんがメールやチャットで想いを伝え合うように、

こうして歌で交わしていたのではないでしょうか
 
見つめあい、それだけで、言葉が要らないこともありますが
 
心のひだを、一つの言葉に、そして行間にこめ
 
想いを歌として詠む事が、楽しく、また、心のバランスをとることにもなっています
 
今年は、どれだけ、満足でき、皆さんの心に届く歌が詠めるでしょうか
 
 
☆&★さん

楽しい一時をありがとう
 
また、連歌のお相手をお願いしますね 
 

 

 



四角く張りつめた空

掃き清められた玉石

天を指す竹

密やかに

新しき年の

気配が
 
しのびよる

 
 
 


隅田川にかかる橋

微かに匂う海
 
水面に

響き渡る

鐘の音
 
 
 
 
 

ぼんのうを
 
 あらいながせよ
 
  ひゃくやっつ
 
   くおんのひびき
 
    さちおおからんと
 
 
 
 
     煩悩を

      洗い流せよ
 
       百八つ
 
        久遠の響き
 
         幸多からんと
 
 
 

 
 
 
 


☆リンクを張ってくださってる皆様へ☆
 
 
皆さまが、良いお年を迎えられることを
 
心より祈っております 
 
今年より、良い年にしましょうね 
 
そして、いつも読んでくださって

ありがとうございます
 
来年も、よろしく
 


 

もうすぐですね

2001年12月30日

年の瀬の

 光溢るる
 
  窓辺にて
 
   にゃおんと漏らす
 
    微睡(まどろみ)のなか
 
 

 
 
      言葉なく
 
       それでも通う
 
        心あり
 
         沈黙の間の
 
          心地よき暮
 
 
 
 
 
 
 
鬼笑う
 
 話にくれる
 
  年の瀬は
 
   幸せの予感
 
    明日への希望
 
 
 
 
 
     街澄みて
 
      淋しき人々
 
       集い合う
 
        重き扉を
 
         笑顔で押す君
 

 
 
 
 

しんしんと
 
 積もる雪を
 
  夢見ては
 
   凍える心に
 
    吹きかける吐息
 
 
 
 
 
 


そこは

さも

なにもなかったかのように

穏やかさが

静かに放たれ

光が

自分の影と戯れる

時は止まり

深い眠りに

包み込む


おやすみ

 
 
すべてを忘れて
 
 
 
 
 
 
しずやかな
 こころにしみる
  ぬくもりを
   はこぶちゃくめろ
    ゆーすふる でぃず
 
 
 
 
     静やかな
      心に染みる
       温もりを
        運ぶ着メロ
         Youthful Days
 
 
 

      


こんな夜もあるよね

2001年12月26日


不安が炸裂し

心が未来に目を閉じる

幾千もの

羊が柵を越え

朝は永劫の闇に

塗り込められる

おびえる自分を

抱きしめて

信じてもいない

神に祈る

祈る

そんな日々の中

束の間の

安堵

揺りかごの君
 
 
 
 
 
 
きみのこえ
 ささやきよわす
  やみのなか
   らぶ みー てんだー
    らぶ ゆぅ てんだー
 
 
 

      君の声
       囁き酔わす
        闇の中
         Love me tender
          Love you tender
 

ぷれぜんと

2001年12月25日


家路を急ぐ人たちの

ながれに

ながされ

街角に

寄り添うふたりに

微笑みおくり

私のサンタを

さがします


わたしは
 
 
 

ここに
 
 
 
 
 
 
いぶのよの
 あなたのこえに
  りぼんかけ
   はしゃぐこころ
    あなたへおくる

 
 
 
       イブの夜の
        あなたの声に
         リボン掛け
          はしゃぐ心
           あなたへ贈る
 
 

暗夜光路

2001年12月23日

気がつくと

大通りから

一つはずれた道を

ゆったりと

歩いてる

ビルと

ビルの間から

黎明と

名づけられた

光のシャワーが

招いてる


光溢れる

この季節

なぜ

そんなに急ぐの
 
 
 
 
 
 
 
いてぼしの
 ひかりをうける
  さんぽみち
   ぼんやりおもう
    きみのよこがお 
 
 

     凍星の
      光をうける
       散歩径
        ぼんやり想う
         君の横顔
 
 
 



年越しの祓い

2001年12月19日

ねえ


ねえぇ


あの


あのぉ


あのね
 
 
であって
 
 
ふれあって
 
 
わかりあえたね
 
 

 
 
としこしの
 はらいのだすきん
  てにもって
   ひとりにんまり
    ほんのやまのなか 
 
 
 
     年越しの
      祓いのダスキン
       手に持って
        一人にんまり
         本の山の中
 
 
 

女であれ男であれ

2001年12月18日

静かに

グラスを

傾ける人がいい

赤ワインと

好きなチーズ

それと

小さな蘊蓄

静かに語られる

その蘊蓄は

私の知らない

世界
 


ほら

瞳が輝いてるよ
 
 
 
 
 
 
たんたんと
 はにかみかたる
  きみがいて
   わいんのかおり
    さらにみちみちる
 
 
 
 
     淡淡と
      はにかみ語る
       君がいて
        赤葡萄酒の香り
         さらに満満ちる
 
 
 
 

ゆらゆらと

2001年12月17日



蒼い月が

葉を落とした

欅の枝に

ぶら下がってる

木枯らしに

ゆら

ゆらと

揺れる月

ゆら

ゆらと

揺れる由良
 
 
 
 
はりつめた
 こころのげんを
  はじいては
   かなしきおとと
    うたをうたおう 
 
 
 
     張り詰めた
      心の弦を
       弾いては
        悲しき音と
         歌を歌おう
 
 

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