白っぽい空が
あそこにも
ここにも
まうえにも
ぽっかり
浮かぶ
雲を寄せ付けない
冬の空
ちゃくめろを
かえてみたとて
うたわない
ひゅるるとかぜ
こころふきぬける
着メロを
替えてみたとて
歌わない
ひゅるると風
心吹き抜ける
ぼそぼそと
やみにつぶやき
ながれだし
かきあつめては
そっとくちづけ
ゆりかごの
きみのささやき
うれしくて
えみえみえみで
ゆめにたゆとう
時の流れは
不規則
眠りに落ちる
その時は
しずかに
しずかに
おだやかに
ふるあめが
こっそりゆきに
かわるとき
ねむりのふねに
ひとりゆられる
降る雨が
こっそり雪に
変わるとき
眠りの舟に
独り揺られる
おともなく
ただようふねの
ゆくさきは
ひろきうなばら
きみのうでのなか
音もなく
漂う舟の
行く先は
広き海原
君の腕の中
窓の
向こうに
吹き荒れる
木枯しに
ウインク
熱きとき
悪戯心
呼びさます
たわむれて
つむぐときの
いとおしさ
いたずらさそい
あまえるひとみ
戯れて
紡ぐ時の
愛おしさ
いたずら誘い
甘える瞳
海と空が
抱き合って
同じ色に
暮れるとき
水平線を
ゆっくりと
パープルの
観覧車が
廻る
ひとときの
ながれるけしきに
めをあわせ
だまってうなずく
ときよとまれ
ひと時の
流れる景色に
目を合わせ
黙って頷く
時間よ止まれ