今年も
また
桜の咲く
この日々が
すきです
この花が
まだか
まだかと
固い蕾を
見詰める日々も
ふくらみ始めた
蕾に
ふうぅと
息吹きかける日々も
日差しを受けて
これ見よがしに
咲き誇る日々も
春の悪戯な風に
舞い散る日々も
そう
君の指に
触れた
あの春から
そう
狂おしいまでに
好きな花になりました
また
咲き乱れる春です
また
君の
その指に
そっと
触れ
春が
体を巡りまわっています
慈しむ
間もない時を
知りつつも
春爛漫を
今年も二人
花冷えの夕暮れ時
いつもの道に
眩い花びらが
壇ノ浦で敗れ
逃れた落人たち
ある朝
まわりの山々に
無数の源氏の白旗が
これを見た落人たち
もはやこれまでと自刃
しかし
源氏の白旗に見えたのは
今宵見た花
辛夷の花
すみいろの
やみよにうかぶ
こぶしのき
あさひまぶしく
きみまどわせる
墨色の
闇夜に浮かぶ
辛夷の木
朝日眩しく
君惑わせる
桜が映える
カラッとした青空が一転
静かな雨が君を濡らす
悲しみも
憂鬱も憤りも
諦めもなにもかも
さくら色の雫が
ぼんやりと溶かしていく
なにもかも流して
見上げれば
青空に映える
桜が
明日は綿貫
4月1日
新しき門出
さくらさく
さかりのうたげ
ささやかに
ささやきうたう
ささやきうたう
桜咲く
盛りの宴
ささやかに
ささやき詠う
ささやき謳う
いつもより
訪れが早い春
後押しするような
温(ぬる)みの雨
そして卒業の季節
ピアノがはじく蛍の光
旋律がひとつひとつ心に響く
切なさが溢れる
旋律は哀しくありながら
明日の明るさを運んでくる
きみのせに
ふくかぜそより
はなをよぶ
こころのはるも
ほらそこまでに
君の背に
吹く風そより
花を呼ぶ
こころの春も
ほらそこまでに
レンゲの花が
揺れている
ミツバチなにか
ささやいて
そっとみやる
ベンチのおばあさん
見えぬ毬を
静かにつく
みえぬまり
てんてんてまり
ころがって
あのはるあのひ
かさねしえみ
見えぬ毬
てんてんてんまり
転がって
あの春あの日
重ねし微笑
風が
緑の香をはこんでくる
ほら
ひと休みしなさいって
ささやいているよ
せわしなき
きみのせなにも
はながちる
つかのまのはる
そっとよりそいて
忙しなき
君の背なにも
花が散る
束の間の春
そっと寄り添いて
昼下がり
陽光にただよう
てふてふ
誘う
さくら
はるかぜに
からみししろちょう
さくらかげ
まなざしとおく
きみをもとめて
春風に
絡みし白蝶
桜蔭
眼差し遠く
君を求めて
散り急ぐ春
もうちょっと
もうちょっとだけ
逝かないで
よいやみに
まぎれてだかる
さくらぎの
かたりしあのよ
このよのはざま
宵闇に
紛れて抱かる
桜木の
語りしあの世
この世の狭間
<桜守>
日本中を薄紅に染めながら 北上していく桜。
桜を見ながら、今年はなにを思いましたか・・・
都で、花見をと 野山から
桜の移植が行われたのは
桓武天皇の時代(平安京)です。
それ以来、人々は より美しい桜を求めて
研究・交配を重ね、江戸後期には250種が誕生し
そのほとんどが、現在も花をさかせています。
その陰には桜守(さくらもり)と呼ばれる人たちの尽力があります。
「守」は桜を我が子のように育て、守っていく
「子守り」の意味です。
「樹木医」をご存知ですか。
国の認定を受けた彼らも、また、桜の保護に深くかかわっています。
樹木医は病気の桜の治療をするほかに
桜守や造園業者に樹木の診断、治療及び保護育成の指導をしています。
今まで、専門家によって守られてきた桜ですが
最近は、彼らの指導のもと、ボランティアが
育成の一端を担うようになってきています。
東京では、荒川堤に50000本の桜を植える計画があり、
苗木の里親を募集しています。
宝塚の「桜の園」や国立の桜もボランティアの桜守が守り育てています。
日本さくらの会の樹木医・浅田信行先生は
「はじめは、専門的な知識がなくとも大丈夫。
桜を守っていくうちに 知識や技術は身につくもの。
大切なのは、それぞれの桜の個性を理解し
伸ばして上げようとする心。
桜がのびのび育つ環境を作ってあげましょう。」
とおしゃっています。
桜は、死を連想させる木として、戦後、忌み嫌われ
多くの木が伐採されました。
その木を取り戻そうと、各地で植樹が盛んになってきています。
みなさんも、近くで、里親の募集などありましたら
参加してみませんか。
街角の
公園が好き
きぃーこ
ぎぃーこ
ゆっくり
ゆっくり
ぶらんこを
闇夜に浮かす
ゆれるかた
ひとひらひらり
とどまりて
いざなうかぜに
われもとひらり
揺れる肩
ひとひらひらり
留まりて
誘う風に
われもとひらり
いちじんの
かぜをおこして
まいあがる
やみよをそめて
ちゅうをそめて
一陣の
風を熾して
舞いあがる
闇夜を染めて
宙を染めて
彼の人を
想うように
見上げ続けた梢
ふっくら
はんなり
さくらがさいた
街が
風が
一瞬に
淡く染まる
まちわびる
おもいおもいて
さくらづき
そまりしかぜに
そっとだかれて
待ちわびる
思い想いて
桜月
染まりし風に
そっと抱かれて
はるが
まばたき
ひだまりの
ねこが
すっと
首をのばす
ふふふん
春つげ鳥が
うめを
蹴る
はるさるる
こずえゆらして
はるさるる
ほのかほのかに
ももにそまりて
:はるさる< 春が来るの意
ひましに
濃い緑香に
つつまれていく
ここにも
そこにも
小さき花が
かぜうけて
みゆるかぎりの
はるおしみ
しゅんしゅうを
いっきにのみほす
風受けて
見ゆる限りの
春惜しみ
春愁を
一気に飲み干す
みどり風が
吹き抜ける
ふわふわと
綿毛が
空に
すいこまれていく
どこまでも
どこまでも
きらり
きらり
そらをいく
たんぽぽのこよ
つげにこい
かのひとのいま
おもうこころを
空を行く
たんぽぽの子よ
告げにこい
彼の人の今
想う心を
吹き抜ける
ふわふわと
綿毛が
空に
すいこまれていく
どこまでも
どこまでも
きらり
きらり
そらをいく
たんぽぽのこよ
つげにこい
かのひとのいま
おもうこころを
空を行く
たんぽぽの子よ
告げにこい
彼の人の今
想う心を
一年前の歌
わっさ
わっさと
梢がゆれ
花水木の花が
ちいさく
小さく
頷き返す
かぜきざむ
はるのりずむに
ゆれおどる
しろきすかーと
ひとひらのはな
風刻む
春のリズムに
揺れ踊る
白きスカート
一片の花
今日の歌
ペダルをこいで
銀輪を
走らせる
どこまでも
どこまでも
春を
追いかけ
走らせる
かぜになり
みどにそまりし
さくらみち
このさききっと
てをふるきみが
水面が
きらり
春が
はねてる
ゆっくり
ボートを
漕ぎ出そう
かぜそよぎ
ひとひらひらり
まいおりて
ちどりがふちに
はなじゅうたん
風そよぎ
一片ひらり
舞い降りて
千鳥ヶ淵に
花絨毯
さくらかげ
へさきにゆれる
はかなさに
おーるのみずね
いきをひそめる
桜影
舳先に揺れる
儚さに
オールの水音
息を潜める
シャキッ
シャッキ
と
春を噛む
はるのいろ
はるのかおりを
いつくしむ
おとなのあじね
あおきくちづけ
春の色
春の香りを
慈しむ
大人の味ね
青き口づけ
想い出の
キスの味は
レモンですか
一緒に食べた
タイ料理の香辛料だったり
それぞれですよね
今日で
日記をはじめて
3年目にはいります
おもわず
これまで詠んだ歌に
キス・キッス・キスッ♪
弾む心
抑えきれないよ
そう
春だから
ううん
あえる日が
そこに
あさしゃんの
かみにたわむる
さくらかぜ
すくうゆびさき
きみをもとめて
朝シャンの
髪に戯る
サクラ風
梳くう指先
君をもとめて
川面が
きらきら
春が
ひかってる
ふくかぜが
はるをまといて
さけびたて
ねむるきぎのめ
ゆさぶりおこす
吹く風が
春を纏いて
叫びたて
眠る木々の芽
揺さぶり起こす
ぼうぜんと
ほうかながめる
ひとびとに
このはるとどけ
このはるとどけ
呆然と
砲火眺める
人々に
この春とどけ
この春とどけ
わっさ
わっさと
梢がゆれ
花水木の花が
ちいさく
小さく
頷き返す
かぜきざむ
はるのりずむに
ゆれおどる
しろきすかーと
ひとひらのはな
風刻む
春のリズムに
揺れ踊る
白きスカート
一片の花
夕暮れの刻を
止めようと
藤が
その房をゆらす
高貴な色の花
その蔓は
女の情念とも
恋しき人を
絡めとる
はなちらし
べににそめたる
つめさきを
からめしつるに
なみだからませ
花散らし
紅に染めたる
爪先を
絡めし蔓に
涙からませ
止めようと
藤が
その房をゆらす
高貴な色の花
その蔓は
女の情念とも
恋しき人を
絡めとる
はなちらし
べににそめたる
つめさきを
からめしつるに
なみだからませ
花散らし
紅に染めたる
爪先を
絡めし蔓に
涙からませ
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