さくら

2008年3月29日 コメント (3)
 
 
今年も
 
また
 
桜の咲く
 
この日々が
 

すきです
 
この花が
 
 
まだか
 
まだかと
 
固い蕾を
 
見詰める日々も
 
 
ふくらみ始めた
 
蕾に
 
ふうぅと
 
息吹きかける日々も

 
日差しを受けて
 
これ見よがしに
 
咲き誇る日々も
 
 
春の悪戯な風に
 
舞い散る日々も
 
 
そう
 
君の指に
 
触れた
 
あの春から
 
そう
 
狂おしいまでに
 
好きな花になりました
 

また
 
咲き乱れる春です
 
また
 
君の
 
その指に
 
そっと
 
触れ
 
春が
 
体を巡りまわっています

 
 
慈しむ
 間もない時を
  知りつつも
   春爛漫を
    今年も二人

 
  
 
 

 

 

 

 

白き花

2007年4月18日
 
 
花冷えの夕暮れ時
 
いつもの道に
 
眩い花びらが

壇ノ浦で敗れ

逃れた落人たち

ある朝

まわりの山々に

無数の源氏の白旗が

これを見た落人たち

もはやこれまでと自刃

しかし

源氏の白旗に見えたのは

今宵見た花

辛夷の花
 

すみいろの
 やみよにうかぶ
  こぶしのき
   あさひまぶしく
    きみまどわせる
 
 
 
     墨色の
      闇夜に浮かぶ
       辛夷の木
        朝日眩しく
         君惑わせる
 
 
 
 
 
 

桜雨

2007年3月31日 コメント (3)
 
桜が映える

カラッとした青空が一転
 
静かな雨が君を濡らす

悲しみも
 
憂鬱も憤りも
 
諦めもなにもかも
 
さくら色の雫が
 
ぼんやりと溶かしていく
 
なにもかも流して 
 
見上げれば
 
青空に映える
 
桜が

明日は綿貫
 
4月1日
 
新しき門出
 
 
 
さくらさく
 さかりのうたげ
  ささやかに
   ささやきうたう
    ささやきうたう
 
 
桜咲く
 盛りの宴
  ささやかに
   ささやき詠う
    ささやき謳う
 

 
 
 
 

別れの歌

2007年3月12日
 
いつもより
 
訪れが早い春
 
後押しするような 
 
温(ぬる)みの雨
 
そして卒業の季節
 
ピアノがはじく蛍の光
 
旋律がひとつひとつ心に響く
 
切なさが溢れる
 
旋律は哀しくありながら 
 
明日の明るさを運んでくる
 

 
きみのせに
 ふくかぜそより
  はなをよぶ
   こころのはるも
    ほらそこまでに


君の背に
 吹く風そより
  花を呼ぶ
   こころの春も
    ほらそこまでに
 
 
 
 
 

 

手毬

2004年5月27日
 
レンゲの花が
 
揺れている
 
ミツバチなにか

ささやいて
 
そっとみやる 
 
 
ベンチのおばあさん
 
見えぬ毬を
 
静かにつく
 
  
 

 
みえぬまり
 てんてんてまり
  ころがって
   あのはるあのひ
    かさねしえみ

      
      
      見えぬ毬
       てんてんてんまり
        転がって
         あの春あの日
          重ねし微笑

 
 
 

 
 
 

緑風

2004年5月6日
 
 
風が
 
緑の香をはこんでくる
 
 
ほら
 
 
ひと休みしなさいって
 
 
ささやいているよ

 
 
 
せわしなき
 きみのせなにも
  はながちる
   つかのまのはる
    そっとよりそいて

 
 
      忙しなき
       君の背なにも
        花が散る
         束の間の春
          そっと寄り添いて

 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 

さくら語り?

2004年4月8日
 
 
昼下がり
 
陽光にただよう
 
てふてふ
 
誘う
 
さくら
 
 
 
 
はるかぜに
 からみししろちょう
  さくらかげ
   まなざしとおく
    きみをもとめて

 
     春風に
      絡みし白蝶
       桜蔭
        眼差し遠く
         君を求めて

 
 
 

さくら語り

2004年4月5日
 
散り急ぐ春
 
 
もうちょっと
 
 
もうちょっとだけ
 
 
逝かないで
 
 
 
 
よいやみに
 まぎれてだかる
  さくらぎの
   かたりしあのよ
    このよのはざま

   
   


      宵闇に
       紛れて抱かる
        桜木の
         語りしあの世
          この世の狭間




 


<桜守>

日本中を薄紅に染めながら 北上していく桜。

桜を見ながら、今年はなにを思いましたか・・・

都で、花見をと 野山から

桜の移植が行われたのは

桓武天皇の時代(平安京)です。

それ以来、人々は より美しい桜を求めて

研究・交配を重ね、江戸後期には250種が誕生し

そのほとんどが、現在も花をさかせています。

その陰には桜守(さくらもり)と呼ばれる人たちの尽力があります。

「守」は桜を我が子のように育て、守っていく

「子守り」の意味です。

「樹木医」をご存知ですか。

国の認定を受けた彼らも、また、桜の保護に深くかかわっています。

樹木医は病気の桜の治療をするほかに

桜守や造園業者に樹木の診断、治療及び保護育成の指導をしています。

今まで、専門家によって守られてきた桜ですが

最近は、彼らの指導のもと、ボランティアが

育成の一端を担うようになってきています。

東京では、荒川堤に50000本の桜を植える計画があり、

苗木の里親を募集しています。

宝塚の「桜の園」や国立の桜もボランティアの桜守が守り育てています。

日本さくらの会の樹木医・浅田信行先生は

「はじめは、専門的な知識がなくとも大丈夫。

桜を守っていくうちに 知識や技術は身につくもの。

大切なのは、それぞれの桜の個性を理解し
 
伸ばして上げようとする心。

桜がのびのび育つ環境を作ってあげましょう。」
 
とおしゃっています。

桜は、死を連想させる木として、戦後、忌み嫌われ

多くの木が伐採されました。

その木を取り戻そうと、各地で植樹が盛んになってきています。

みなさんも、近くで、里親の募集などありましたら
 
参加してみませんか。
 
 

 

花の衾

2004年4月1日
  
街角の
 
公園が好き
 
 

きぃーこ
 
 
ぎぃーこ 
 
 
ゆっくり
  

ゆっくり
 
 
ぶらんこを

 
闇夜に浮かす
  
 
 
 
ゆれるかた
 ひとひらひらり
  とどまりて
   いざなうかぜに
    われもとひらり

      揺れる肩
       ひとひらひらり
        留まりて
         誘う風に
          われもとひらり

    
    
 
 

 
いちじんの
 かぜをおこして
  まいあがる
   やみよをそめて
    ちゅうをそめて 
 
 
 
      一陣の
       風を熾して
        舞いあがる
         闇夜を染めて
          宙を染めて

 
 
 
 

  
  

 

花風

2004年3月30日
 
彼の人を
 
想うように
 
見上げ続けた梢
 
 
ふっくら 
 
はんなり
 
 
さくらがさいた
 
 

街が
 
風が
 
一瞬に
 
淡く染まる
  
 
 
 
まちわびる
 おもいおもいて
  さくらづき
   そまりしかぜに
    そっとだかれて
 
 
     待ちわびる
      思い想いて
       桜月
        染まりし風に
         そっと抱かれて

  
 
 

 

春つげ鳥

2004年2月27日
 
はるが
 
まばたき
 

ひだまりの
 
ねこが
 
すっと 
 
首をのばす
  

 
ふふふん
 
 
 
春つげ鳥が
 
うめを
 
蹴る

 
 
はるさるる
 こずえゆらして
  はるさるる
   ほのかほのかに
    ももにそまりて


 
 

             :はるさる< 春が来るの意
 
 
 
 
 
   

百花繚乱

2003年5月4日
 
ひましに
 
濃い緑香に
 
つつまれていく
 
 
ここにも
 
 
そこにも
 
 
小さき花が

 
 
かぜうけて
 みゆるかぎりの
  はるおしみ
   しゅんしゅうを
    いっきにのみほす
 
 
 
     風受けて
      見ゆる限りの
       春惜しみ
        春愁を
         一気に飲み干す
    
 

たんぽぽ

2003年4月29日
みどり風が

吹き抜ける
  

ふわふわと
  

綿毛が
 
空に
 
すいこまれていく
  

どこまでも
 
どこまでも
  

きらり
 
きらり

 
 
 
そらをいく
 たんぽぽのこよ
  つげにこい
   かのひとのいま
    おもうこころを
 
 
 
 
      空を行く
       たんぽぽの子よ
        告げにこい
         彼の人の今
          想う心を
 
 
 
 
 

 

みどり風

2003年4月19日
 
一年前の歌
 
 
わっさ
 
わっさと
 
梢がゆれ
 
花水木の花が
 
ちいさく
 
小さく
 
頷き返す
 
 
 
 

かぜきざむ
 はるのりずむに
  ゆれおどる
   しろきすかーと
    ひとひらのはな
 
 
 
     風刻む
      春のリズムに
       揺れ踊る
        白きスカート
         一片の花
 
 
 
 
今日の歌
 
 
ペダルをこいで
 
銀輪を
 
走らせる
 
どこまでも
 
どこまでも
 
春を
 
追いかけ
 
走らせる
 
 
 
かぜになり
 みどにそまりし
  さくらみち
   このさききっと
    てをふるきみが
 
 
 

 
 
 

花浴び

2003年4月13日
 
 
水面が
 
きらり
 
春が
 
はねてる
 

 
ゆっくり
 
ボートを
 
漕ぎ出そう
 
 
 
 
かぜそよぎ
 ひとひらひらり
  まいおりて
   ちどりがふちに
    はなじゅうたん
 
 
     風そよぎ
      一片ひらり
       舞い降りて
        千鳥ヶ淵に
         花絨毯
 
 
 
  
さくらかげ
 へさきにゆれる
  はかなさに
   おーるのみずね
    いきをひそめる
 
 
 
     桜影
      舳先に揺れる
       儚さに
        オールの水音
         息を潜める
 
 
 

    
    
  

    
 

 芹

2003年4月1日
 
 
シャキッ

シャッキ
 

 

春を噛む

 
 
 

はるのいろ
 はるのかおりを
  いつくしむ
   おとなのあじね
    あおきくちづけ
 
 
     春の色
      春の香りを
       慈しむ
        大人の味ね
         青き口づけ
 
 
 
  

想い出の
 
キスの味は
 
レモンですか
 
 
一緒に食べた
 
タイ料理の香辛料だったり 
 
それぞれですよね 
 
 
今日で 
 
日記をはじめて
 
3年目にはいります

おもわず
 
これまで詠んだ歌に
 
キス・キッス・キスッ♪

指おりて

2003年3月31日
 
弾む心  

抑えきれないよ
 
 
そう
 
春だから
  

ううん
 
あえる日が
  
 

そこに
 
 
 
 
あさしゃんの
 かみにたわむる
  さくらかぜ
   すくうゆびさき
    きみをもとめて
 
 
 
     朝シャンの
      髪に戯る
       サクラ風
        梳くう指先
         君をもとめて
 
 
  

  

春嵐

2003年3月28日
 
 
川面が
 
きらきら
 
春が
 
ひかってる
 
 
 
 
ふくかぜが
 はるをまといて
  さけびたて
   ねむるきぎのめ
    ゆさぶりおこす
 
 
     吹く風が
      春を纏いて
       叫びたて
        眠る木々の芽
         揺さぶり起こす
 
 
  
 
ぼうぜんと
 ほうかながめる
  ひとびとに
   このはるとどけ
    このはるとどけ

 
 
     呆然と
      砲火眺める
       人々に
        この春とどけ
         この春とどけ
 
 
 
 

風走る

2002年4月16日
 
 
わっさ
 
わっさと
 
梢がゆれ
 
花水木の花が
 
ちいさく
 
小さく
 
頷き返す
 
 
 
 

かぜきざむ
 はるのりずむに
  ゆれおどる
   しろきすかーと
    ひとひらのはな
 
 
 
     風刻む
      春のリズムに
       揺れ踊る
        白きスカート
         一片の花
 
 
 

   

藤の花

2002年4月12日
夕暮れの刻を

止めようと

藤が

その房をゆらす
 
 
高貴な色の花
 

その蔓は

女の情念とも

恋しき人を
 
絡めとる
 
 
 
 
はなちらし
 べににそめたる
  つめさきを
   からめしつるに
    なみだからませ
 
 
 
      花散らし
       紅に染めたる
        爪先を
         絡めし蔓に
          涙からませ
 
 
 
 
 

    
    

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