薫風

2001年4月20日 雑歌・百人一種
漠然とした不安に襲われて
わけもなく 涙が流れました
心がキュント 固まったまま
息ができなくなっていたようです

おおきな おおきな深呼吸

もうだいじょうぶ

薫風に

心さらして

のびをする

澱よ さよなら

ほほえみ おかえり

言霊に触れて

2001年4月19日

自分の気持ちと関係なく
人の言霊に触れて
不安定になることって
ありませんか

みんな悲しすぎる恋だね


ふるふると

こころふるわせ

わななきて

なげきのことば

どこでつむぐや


ごきげんよう

2001年4月18日 相聞
何日ぶりかしら
日付が変る前に寝たのは
誰もでてこない夢の中
由良の体だけが
眠りを貪っていました


ゆりかごに

ゆられ ゆられて

ゆめのなか

あなたの ささやき

さがして まいご

頬染めて
見上げる月は
おぼろげで
みなもにうつる
ふたりをゆらす
 
 
 
 

まどろみ

2001年4月17日
しらじらと
   ひざをかかえて
 あさになり
   ひとりねがうよ
     あなたのきょうを
 
 

ひとひらを
   受けんと さしだす
 君の手に
   春風 そよぎ
    思い出 はこぶ

 

背の薔薇の
 匂い かぐわし
    春の日に
      桜 舞い散り
         戯むれる夢 
 
 
 
 
 

今日の日記

2001年4月16日 艶歌
女の耳朶は なぜあるのか

10代は ピアスをするため

30代は うっかり熱いものを触ったときにね

40代は 嫌な話を聞かないため

じゃ 20代は

20代はね 好きな人に噛んでもらうため

はぁ〜

   へぇ〜

       ふ〜ん

違うわ

女の耳朶は

囁きの吐息うけるため

囁きの
熱き吐息に
頬染めて
とけゆくさきに
朧の月よ

うん?

2001年4月15日 相聞
かぜ 緑の匂い
はな いまだ蕾
ノートは ブルー
そら バード響く
♪ うずまく


かのひとの
ことだまにふれ
くびかしぐ
のばす ゆびさき
棘にさわらん

ねむりうた

2001年4月14日
春霞の
遠景のそのむこうには
ゆりかごがある
ゆらーり ゆらゆら
ゆーら ゆら
ゆーらゆらの
ゆーらゆら
ゆらーり
ゆらーり
ゆーらゆら

風に乗り
ひとひら ひらり
まいくれば
こころにともる
ときめきのいろ 
 
 
 

わななき

2001年4月13日 艶歌
はじめての
接吻のあじは
わすれたわ
でもわかったの
心臓の場所

ひそやかに
ながれにまかせ
たゆたゆと
よせては かえし
みちて はてなし 
 
 
 
 

夢の中

2001年4月12日
深い緑の その奥に
小鳥のさえずりが
つづいていた
闇の中に入り来たれり
そして嘆けと

でも、だめよ
私は星を求めて
つきをの明るさを求めて
入ろうとはおもわなかった

小夜中に
溶きゆくものの
彷徨いは
君とわれとの
時ありやなしや

微笑の裏で

2001年4月11日
さようなら
がらんがらんの
でんしゃ
わたしひとりを
のせていきなね

泣きやらん
私の心
手にとりて
笑みを浮かべて
淵に沈めん

吹きすさぶ
風に吹かれて
広がりて
心の穴は
新緑 うつす

冷たき手
喉に押し当て
仰ぎ見る
闇夜に浮かぶ
月も無きかな


なきなさい

2001年4月10日
嘆き鳥
心が沈む
その歌を
声かれるほど
ないてもいいのよ


こんな日は

2001年4月9日
夕焼けが綺麗な日は
夜の帳が降りる前に
心を閉じてしまいましょうか

あなたを見失った日は
溜息つく前に
心を閉じてしまいましょう

雫が満ちて涙になる前に
心を閉じてしまいましょう

 
 

めざめ

2001年4月8日 相聞
そのこえに
よばれ よばれて
ゆめのなか
ほほえみかえし
むかえるあさひ

浦霞

2001年4月7日 相聞
うらうらの
かすみたなびく
やまぎわの
ほころぶかおに
よいしれし きみと

よいしれて
つきにほほえむ
ふりをする
きみのひとみに
やどりしつきを

さかずきに
うかぶつきなら
のみほして
このみのおくに
すまわせましょう

今日の日記

2001年4月6日 艶歌
朧月
君の溜息
たゆたゆと
とけゆくときに
そまりし といき



やるせなく
薄紅の
ためいきを
はかなきうたと
くちうつし 
 
 
 
 

今日の日記

2001年4月5日
無限

無間

夢幻

あなたとだったら 無限の時空の中の

無間地獄でも 夢幻にかえられそう


夢見

2001年4月4日 相聞
 
 糸遊と 
 戯れ満ちる
 春の陽に

 夢見し君の
 あうら いとおし

    糸遊:陽炎・あてなし人
    あうら:足占・・足の歩幅での古代占い
        あしのうら

 

うたげ

2001年4月3日

トーンと鳴り響くは 拍子木の音
桜の宴の幕 落ちて
夢一夜の 一人芝居

心に巣くうは 闇喰いの輩

骸を抱きし その腕は
白く怪しく 浮かびます

今宵の 嘆き 聞かせましょう
百年恋の その 吐息

夜の四十万に 聞かせましょう


さくらかげ

2001年4月2日
 
 
      
      卯月
       頷き
        膝抱え
  
  春陽に
    揺るる
      心地よさ
 
 
 
 
 

水面

2001年4月1日
震えた心の水面に
ひとひらの桜

波紋も描かず
ただ淋しげに浮かぶ

夕闇に
月影寄り添い
静かに揺れる

揺れて揺られて
宵闇くるる
 
 
 
 
 

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