夏は気まぐれ

2001年7月25日  夏
熱風吹き荒れる

街角を

ビーチサンダルを

ひたひたさせて

影を追う

ひたひた

ひたひた

影に追いつかない

ジリジリ焼ける

角を曲がる

影は・・・

後ろ

にげろぉ〜



かみなりが
 はとおどろかす
  すこーるは
   なつのきまぐれ
    ういんくのあらし



       雷が
        鳩驚かす
         驟雨は
          夏の気まぐれ
           ウィンクの嵐

  
   


 
  
   

盆の風

2001年7月22日  夏
秋の七草

水流の柄の

藍の浴衣

朱の帯を

高めに締めて

仏前に

桜の香を

手向けました

きみの笑顔

眩しすぎて

見つめることが

できない
花が風で

散るように

無常の風は

人の命を

散らすとか

無上の風だったら

君は

散ることなく

睨んでくれただろうに

ぼんのよい
 すいりゅうのもと
  たたずみて
   むじょうのかぜ
    きみをかえせよ


      盆の宵
       翠柳の下
        佇みて
         無常の風
          君を帰せよ

暑中お見舞い

2001年7月21日  夏
都会は

今日も

熱さで

喘いでいます

かっつんさん
 
いつも

素敵な返歌ありがとうございます

きみの

ふるさとは

涼風が

稲穂を

揺らせているのでしょうか

きみの肩越しの花火
 
そして飛行機雲・・・
 
撫でられた頬は
 
そよぐ翠の穂のなかで

朱の花を咲かせています
 
 

夏ですね

 

あおあらし
 ほおなであげ
  あおぎみる
   たかきそらには
    ひとすじのくも


      青嵐
       穂を撫であげ
        仰ぎ見る
         高き空には
          一筋の雲
毎年

夏の終わりに

浴衣の反物を

買い求めます

春になって

夏の夕暮れを

思い浮かべながら

縫い始めるのです

ぎんいろに
 ひかるはりさき
  ゆめのさき
   はなびみあげる
    よりそうふたり

       銀色に
        光る針先
         夢の先
          花火見上げる
           寄り添う二人

    

朝の閑けさ

2001年7月16日  夏
生まれたばかりの朝が

小さな欠伸をする

若葉

しっとり

夜露に濡れて

天の滴

ぽとん

ぽとり

クマザサに

音符をつける

夏の一日の始まり



ひそやかな
 ねいきにからむ
  ほそきゆび
   ことりのめざめ
    さえずりのきす


      密やかな
       寝息にからむ
        繊き指
         小鳥の目覚め
          囀りのキス

かさねしとき

2001年7月15日  夏
夜風が

高く

低く

梢越しに

飛び交う

心地よい

ゆらぎ

いま蘇る

ひとつはな
 ゆれるさくよの
  しずけさは
   あつきおもいも
    ささやきにかえ


      一つ花
       揺れる咲く夜の
        静けさは
         熱き想いも
          囁きに変え

    
そう

どんなに遠く

離れ離れになっても

想っていれば

心は

離れない

赤い糸は

結ばれているものではなくて

お互いが

紡いでいくもの



よきゆめは
 どこかせつない
  たなばたのよ
   かのひとのいと
    きみのいととわに

      
      よき夢は
       どこか切ない
        七夕の夜
         彼の人の糸
          君の糸永久に

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