さくら語り

2004年4月5日
 
散り急ぐ春
 
 
もうちょっと
 
 
もうちょっとだけ
 
 
逝かないで
 
 
 
 
よいやみに
 まぎれてだかる
  さくらぎの
   かたりしあのよ
    このよのはざま

   
   


      宵闇に
       紛れて抱かる
        桜木の
         語りしあの世
          この世の狭間




 


<桜守>

日本中を薄紅に染めながら 北上していく桜。

桜を見ながら、今年はなにを思いましたか・・・

都で、花見をと 野山から

桜の移植が行われたのは

桓武天皇の時代(平安京)です。

それ以来、人々は より美しい桜を求めて

研究・交配を重ね、江戸後期には250種が誕生し

そのほとんどが、現在も花をさかせています。

その陰には桜守(さくらもり)と呼ばれる人たちの尽力があります。

「守」は桜を我が子のように育て、守っていく

「子守り」の意味です。

「樹木医」をご存知ですか。

国の認定を受けた彼らも、また、桜の保護に深くかかわっています。

樹木医は病気の桜の治療をするほかに

桜守や造園業者に樹木の診断、治療及び保護育成の指導をしています。

今まで、専門家によって守られてきた桜ですが

最近は、彼らの指導のもと、ボランティアが

育成の一端を担うようになってきています。

東京では、荒川堤に50000本の桜を植える計画があり、

苗木の里親を募集しています。

宝塚の「桜の園」や国立の桜もボランティアの桜守が守り育てています。

日本さくらの会の樹木医・浅田信行先生は

「はじめは、専門的な知識がなくとも大丈夫。

桜を守っていくうちに 知識や技術は身につくもの。

大切なのは、それぞれの桜の個性を理解し
 
伸ばして上げようとする心。

桜がのびのび育つ環境を作ってあげましょう。」
 
とおしゃっています。

桜は、死を連想させる木として、戦後、忌み嫌われ

多くの木が伐採されました。

その木を取り戻そうと、各地で植樹が盛んになってきています。

みなさんも、近くで、里親の募集などありましたら
 
参加してみませんか。
 
 

 

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