流れる唄

2002年10月15日
 
 
お土産と書かれた
 
メッセージカード

 
ぽつんと置かれた
 
流木
 
 
どこのお土産?
 
 
すべすべの木肌
 
 
海と時間に
 
晒された木目
 
 
 
突然
 
 
 
木目のひとつひとつが
 
唄いだす
 
 
嵐の日を
 
秋の冷たい雨の日を
 
優しい陽射しを
 
 
風の詩を
 
 
空の唱を 
 
  
空に向かって
 
梢を伸ばしていた
 
あの日からを
 
永劫の時を越えて
 
流木は
 
静かに
 
強く
 
謳い 
 
 
唄う 
 
 
 
 
 
ささやきの
 こえにふりむき
  とらわれる
   しんらばんしょう
    かたるちんもく
 
 
 
  
     囁きの
      声に振り向き
       捉われる
        森羅万象
         語る沈黙

 
 
 
 

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索