由良のとを 渡る舟人 かぢを絶え
ゆくへもしらぬ 恋の道かな
由良の瀬戸
速い流れに
ゆらゆらと漂う小舟
漕ぎ渡ることもできず
漂う小舟
あぁ
わたしも
あの小舟
恋の激流に
渦に巻き込まれ
恋の波間に
ゆらゆら漂う小舟
あなたに
あうことも
話す事も
ままならない
なのに
あなたを
思い出にできない
恋
慕い
あてもない恋に
身を尽くす
ゆらゆらと揺れる
小舟
この歌は、百人一首の中では、とてもわかりやすい歌だと思います
この歌を読んで、誰もが、激流に漂う小舟を思い浮かべますよね
この歌がすきなのは、上三句の雄大な実景が
恋という観念を鮮明な形に詠いあげているところです
歌を詠み始めたときに、この歌のように
自然を雄大に歌い、尚且つ、心も詠みたいとおもいましたが
初心者に無理というもので
今のように、前ふりと歌という形になりました
いつか
一首で詠みあげたいものです
私のようなこだわりがなくとも
皆さんもこの歌だけは、なぜか覚えている
この歌だけは、絶対に取るという歌があるのではないでしょうか
よろしければ、おきかせください
掲示板でお待ちしております♪
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